手帳:セパレートダイアリー デイリー&マンスリー
名前:アミコさん
システムエンジニアだけど紙の手帳を使う理由
初めまして、アミコです。
一般企業に勤める会社員で、システムエンジニア(以後SEと記載)をしています。11月でそれぞれ6歳と2歳になる息子と娘を持つ母もしています。
思い返せば、小学生の頃から手帳が好きで、小さな字で細々と、旅行の感想や出来事を書いたり、大学生の時はバイトと部活と授業、遊びの予定を管理したりして、常に手帳と共に人生を歩んできたように思います。
ただ、なかなか使いこなせなかったり、継続できなかったり…あるあるな悩みも抱えていた時、もう自分で手帳を作っちゃおうかな、と思い至ります。
手帳好き故、自分好みのお帳面を作ることが夢となった、私です。
現在はいくつかの手帳テンプレートを作って自分で使ったり、友人にプレゼントしたり、販売したりもしています。
ただ、本業はSE。だけど最近は、色々あってSEのお仕事はお休み中、そんな中ライターの仕事がしたいという気持ちが芽生え、さらには、コーチングも始めました。色々手を出してきた私が、ずっと好きでい続けている手帳。
今日はそんな手帳に関してコラムを書くことができて、幸せです。
私のセパレートダイアリーの使い方、SEだけど紙の手帳を使っちゃう理由、そんなことをお伝えできたらと思います。
まず、なぜ私がこのコラムを書かせていただけることとなったか。
もう運命だったと私は思っています。(思うのは自由でしょ)
二人目の子を出産し、育休から職場に復帰するタイミングに悩み、悩みつつも流されるように仕事に復帰し、”いやでもこの仕事…ちょっと辛い”、という気持ちが拭えず、お休みするという選択を取った。
そんな時、私は友人からの一言で、「書くことが好き」、「長文を書くのが得意」だということを知ることになる。
そして私は、ライターになりたいと思ってしまったのです。
ある日Instagramを見ていたところ、伊藤手帳さんでライターの募集をしているのを発見…。
”これは!!”と、何かを感じた私はすぐさま応募方法を調べ、手帳に対する熱ーい思いと共に応募したのである。
その時に記載したのは、私はSEだと言うこと。
すると嬉しいことに、執筆の依頼をいただき、セパレートダイアリーを使わせていただくことになる。
手帳を手に取り、「WORKING PLAN」のページをみるなり、プロジェクトの管理をこれでやろう!と思った。
思ったんだけど、なんせ休職中。管理するプロジェクトがない。困った。
”ここは復職したら使おう”と軽く考えていた私を、悪夢が襲う。
娘の体調不良やら色々、色々重なって、なかなか復職ができない。管理するプロジェクトが一向に現れない。
困った、手帳を使えない…コラムを書けない…と、ここでへこたれる私ではない。
”プロジェクトがないなら、他のことを書けばいいじゃない。”
そんな声が頭の中で響いた。
PLANではなくLOGに使う
「WORKING PLAN」のページは、本来計画を立て、その通りに遂行するために使うものなのだろう。
だけど、私には遂行したい計画がない。
でも、私には記録したいことがある。そうか、記録に使っちゃえ。
思い立った私は、縦軸に時間を書き始める。
出産を機に、育児日記をつけ始めたことで、バーチカルの手帳が好きになり、かつ、日々起こることを記録したいと思った。
さらにこのセパレートダイアリーを使い始めたタイミングで、娘の夜泣きが頻繁に起こるようになり、睡眠時間が大いに削られていたため、睡眠時間を記録することを思いつく。
”ちょうどいい”
私は頭の中で呟いていた。いや、口に出して言っていたかもしれない。
上下2段、贅沢に使って、その日どんなことに時間を使ったのか、主に睡眠についてを記録した。
この記録、始めてみたら思いの外良く、継続して使いたいと思うようになった。
縦軸に書いた時間の横には、少しスペースが空いている。
そこで、そこには理想の時間の使い方を記載することにした。
・睡眠時間として本当は確保したい時間
・仕事に割り当てる時間
・家事や家族と過ごす時間
・手帳を書いたり読書に充てる時間
・自分の好きなことをする時間
可視化することで、自分の本当の気持ちが見えてきたり、家族との時間ってそんなに長くないんだなって実感したり。
そうすることで、自分の時間に対する向き合い方が少し変わった。
理想通りに過ごせる日はほぼ皆無だけど、それでも、理想を持っていることは大切。
理想に対して、現在のありのままの状況を把握し、その差を確認する。その差を埋めることで、理想の生活に近づくことができる。
理想が高すぎると判断できれば、翌月の理想の時間の使い方を見直す。そんなことを1ヶ月単位で試せるのは私にとって楽しい挑戦だった。
とにかく私は記録する、という行為が好きになった。
なんのためだろうか?何年か後に、振り返りたいという思いがあることは確かだ。
そのきっかけになったのも、やはり育児日記だった。
長男が生まれてから、授乳、おむつ替え、ごはん、睡眠、お出かけ…
とにかく自分や息子の行動についてメモをしまくった。当時は1週間見開きのバーチカル手帳を使っており、空いたスペースには、その1週間で息子ができるようになったことや、息子に関する面白エピソードなどをとにかく書いた。
息子が大きくなった時に、あなたはこのくらいの時期にこれができるようになった、あれができるようになった、こんな面白いことをしていた、そう言うことを振り返りたいと思っているんだと思う。
そんなメモを、いまだにとりづづけている。毎日ではない。だけど、可能な限り1週間単位などで記録している。
未来の自分が、過去の自分に感謝する日が来るのかなと想像している。
事実、記録開始から5年以上たった今、記録し始めたころのことを振り返っても、もうすっかり忘れていることがたくさんある。だけど、メモしていたことで記憶が蘇る。
また、友人に息子が赤ちゃんの頃どうだった?と聞かれ、その手帳を元にこうだったよ?なんて話をしたこともある。
そして振り返ることで、当時の私、頑張ってたんだな、とか、あーこの時辛かったよねって、思い出して泣きそうになっちゃったりする。
たった5年でこんな思いを感じるとなると…20年後とか、息子が成人してから見たらどんな気持ちになるんだろう。
その期待は、歳を重ねることを楽しくしてくれる、一つの要因になっている。
そんなこんなで日々の出来事を記録することが好きになって、とにかく手帳には色々書きたい。
でも、コーチングを始めてみると、1時間単位の予定が入ったりもするから、予定もきちんと書いておきたい。
1週間見開きのバーチカルを引き続き使っていたが、予定と実績がごちゃ混ぜになる。
予定は青、実績は黒と色を変えて対応しても、どうもスペースが足りない。
だから、やはり『DAILYページ』に、予定も実績も書きたいのだ。
そう思ったわたしは、自分で予定と実績をそれぞれ書き込める手帳のテンプレートを作ってみた。1日分のスペースを、1本の縦線で区切って、左側には予定を、右側には実績を書くようにした。
そしてその使い方を、セパレートダイアリーのDAILYページにも応用した。
これがヒット!!
セパレートダイアリーのDAILYページは、1ページのうち左半分がバーチカル、右半分は格子状になっている。
その左側半分を、さらに一本の縦線で区切ることで、予定と実績をしっかり書き込めるようになった。
もう大満足!!
予定もしっかり書けるし、どんなことしたか実績も記録できる。
あとは右側の格子状のスペースでは、タスクの管理も可能。さらに子どもたちの成長記録を綴るスペースもある。
私の書きたい、記録したい欲を見事に満たしてもらうことができた。
こんな使い方を思いついた私は、こんな自由な使い方ができるセパレートダイアリーとの相性が抜群に良かった。
そう、だから、やっぱりこのコラムを書けることは、運命だったんだと思う。そう思うのは、私の自由。ですよね。
このご縁を繋げていただけたこと、心から感謝しています。そしてこの先の、まだ見ぬ新たな出会いにも、ワクワクしています。
私はシステムエンジニアという仕事柄、デジタルツールを使う場面が多くある。その中には、もちろんスケジュールやタスクを管理するツールもたくさん存在する。にもかかわらず、紙の手帳を使っている。これは仕事を始めてから、ずっと続いている。
ただ、もちろん何度もデジタルツールでのスケジュール管理やタスク管理を試みたこともある。
そして、現在進行形で利用しているデジタルツールもある。
それは、他者との共有に便利だったり、繰り返しの予定の時にコピーが簡単だったり、最近は特にzoomなどのオンライン会議との相性が良いなど、便利な面があるので、使わない手はない。
にもかかわらず、私が紙の手帳も使い続ける理由。
紙の手帳は自分の手で書く。自分一人で向き合う時間を作れるから、という理由がある。
自分の調子がいい時は、手帳に書く内容も、整理されている。
タスクをきちんと並べ、それをこなし、余裕を持って仕事を終わらせることができる。
でも、仕事が立て込んできたり、余裕がなくなったりしてくると、手帳に書く内容がまず乱れてくる。
逆にいうと、手帳に書く内容が乱れてくると、仕事に余裕がない状態であるといえる。それは自分にとってのバロメータにもなる。
本来は、立て込んできたタスクを整理するために手帳を使っていく、という目的のはずだが、目の前のことに一杯一杯になっていると、私はそれができなくなる。
手帳に書いて落ち着いて整理する、という余裕を持てなくなるのである。この状態はもう危険サイン。
この危険な状態にならないように、手帳でしっかりタスクを管理できていればいいのだけれど、予測できない事態というのは起こってくる。
なので、自分の状態を把握するため、自分と向き合うために、手帳を使っている。
といえばかっこいいのかもしれないが、よく考えてみたら、そんな理由ではない気がしてきた。私は、ただ手帳が好きなんだ。
手帳に自分の手で文字を書き込んでいくのが好きなんだ。お気に入りのペンを使って、自分の好きな手帳に、自分の文字で、その時書きたいことを書く。
私は単純にその作業が好きなんだと思う。
そして、細々と記録され、段々とボロボロになっていく手帳に、満足感を得ているんだと思う。
そう思うと、私はいつも仕事の中に自分の「好き」を取り入れていたことになる。
何度もデジタルツールでタスクを管理しようと試みたが、その都度、どうしても紙の手帳に戻ってしまう。
どうしても自分の手で、ペンを握って、紙に文字を書きたくなってしまう。
それは私がデジタルツールを使いこなせないから、ではなく、単純に、紙の手帳を使いたい、という理由だったんだ。
好きなことを仕事にする、は実現していなかったかもしれないけれど、好きなものと共に仕事をする、ということを、私は無意識のうちにやっていたらしい。
なんということだ。これに気づけたのも、このコラムのおかげだ。
手帳好きだと気づいたのは最近
冒頭にも述べたように、私は小学生の頃から、絶えず手帳を使っていた。
にもかかわらず、私は自分が手帳好きだと気づいたのは、つい最近のことである。
自分でも信じられないけれど、私は自分がこんなに手帳好きだなんて、思っていなかった。
なんとなく好きかな、程度だけれど、趣味は?とか、好きなことは?と聞かれて、「手帳です。」なんて答えたことはない。
でも、気づけば私はいつも手帳にいろいろなことを綴ってきた。そして、過去の手帳は捨てずにとってある。
それなのに、自分が手帳好きだと気づいていないだなんて、自分でも笑ってしまう。
そして無意識ながら、自分の好きに、正直に行動していたということが少し嬉しい。
私が手帳好きだと気づいたのは、同じく手帳が好きだという仲間を見つけたから。
そして、好きなものを好きだと言っていいと知ったから。
好きなものを好きというには、意外と勇気がいる。
でも、仲間がいれば、自分の気持ちを正直に表現できる環境があれば、それも可能になるということを知った。
私はこれからも、手帳を使い続けていく。一般に販売されている手帳を使うこともあるだろうし、デジタルツールに性懲りも無く挑むこともあるだろう。さらには、自分好みのお帳面を作るために、たくさん試行錯誤するつもりでもある。
いつか、自分が作った手帳で、自分の人生の時間を管理して、自分の好きを大切にし続ける仕事をするのが、私の夢。
そしてその夢を実現させるため、私は手帳を使っていくのである。