手帳:セパレートダイアリー ウィークリー&マンスリー
名前:真南風さん
自分の手帳と人生には余白をもっておきたい
フリーランスで編集・ライターの仕事をしている真南風です。
おもに理系の教科書・教材に関連する仕事と並行して、DX・AI関連からサイエンス・宇宙・教育・コスメまで幅広いジャンルのライターとして活動しています。
フリーランスのライターの仕事の特徴として、基本的に1つの会社の仕事を受け続けるというスタイルではないため、スケジュールのスパンや納品タイミングが異なる案件を複数並行した状態でもつことが多いです。
とくに、ライターの仕事は、初稿(初めに提出する原稿)をクライアントに納品してから、校閲チェックを経て、フィードバックをもとに修正ないしは2次稿を提出するため、かなり短時間での納品となり、最終的には時間との戦いになります。
中でも月末納品の仕事などが重なることが多く、いかに段取り良くいくつかの業務を並走するかがカギになります。
そのため、通常のマンスリー(月間スケジュール)や週間スケジュールだけではタスクが管理しきれなくなったため、ガントチャート手帳を別に使用してスケジュール・タスク管理をしていました。
今回セパレートダイアリーを使用させていただき、1冊の手帳で、月間スケジュール、週間スケジュール、そしてガントチャートとタスク管理までできてしまうのに驚きました。
通常、これだけの機能をもたせて、瞬時に見たいページを開くには、一般的にはやはりデジタルに軍配があがるでしょう。
ですが、セパレートダイアリーはアナログツールで上下2段、しおりを使って瞬時にこの動作がかないます。
デジタルの使い勝手の良さと、アナログの良さを両立していて、とても使いやすいです。
ここ数年、いろいろな手帳を手に取り、手帳術の本などを試してきましたが、最近ふとしたきっかけで、使いやすい手帳に共通してある機能が何かが自分なりにわかってきました。
それは、適切な「余白」が紙面に配置されていることです。
編集の専門用語で言う、版面(本文など内容部分が印刷される範囲)内に余白があるかどうかが重要なポイントなのだと思います。
一時はデジタルの時間管理アプリを使ったこともあるのですが、デジタルツールには余白という概念がないため、ちょっとしたことを空いたスペースに書き留めようというのができず、その分思考が制限されてしまうのが難点でした。
セパレートダイアリーには、月間ページ、週間ページ、TODOページの一番左端がメモ欄になっていて、その週にやりたいことや振り返りコメントなどしっかり書き込めるようになっています。
この「余白」の重要性に気がついたのは、ある仕事で、紙面レイアウトについて指摘を受けたことがきっかけでした。
「こんなに余白があると事故に見えますよ」
この指摘に私は最初少なからず驚きました。
まず、余白があると事故にしか見えないという、ある種の固定観念がどこからくるのかと不思議に思ったのですが、どうやらクライアントの言い分では、紙面が埋まっていないと手抜きに思うらしいのです。
確かにそういう考え方もあるのかもしれないと思いましたが、少なくとも自分の使うツールには余白が欲しいですし、とくに、仕事で忙しいときの文字でいっぱいの手帳を見ると何ともいえない感覚に襲われるので、自分の手帳と人生には余白をもっておきたいと思います。
私が尊敬している、数学者フェルマーは「フェルマーの最終定理」の証明を余白にしていたそうです。
「余白」には、インスピレーションを掻き立てる何かがあるのは、想像に難くないでしょう。
手書きの手帳の余白に、何を記すかということがその人その人の人生をあらわすのかもしれませんね。
セパレートダイアリーはデジタルとアナログならではのいいとこどりができて、余白もたっぷりあるため、しっかり記録も残せて思考も整理できます。
2023年春からは、A5サイズを引き続き使用する予定です。